こんばんは、快斗です。
「たった1議席」から始まった参政党が、今や国会に18の椅子を持つまでに伸びた。
これは単なる数字の増加じゃない。政治不信と既成政党への飽和感が“票”というかたちで噴き出した証拠だ。
この18議席は、偶然か、それとも時代の必然か──今日は、その“意味”を数字で読み解こう。
国会での影響力──参政党が初めて手にした“委員長”と質問主意書の牙
議席を持っただけでは“声”にはならない。重要なのは、それをどう使うかだ。
参政党は2025年の参院選で議席を15人の“大台”に乗せ、ついに常任委員長ポストを獲得した。これは制度的なルールに乗っかった結果ではあるが、委員会運営をコントロールする権利を手にしたことでもある。
さらに、質問主意書の提出も急増。代表・神谷宗幣氏、北野ゆうこ氏、吉川りな氏が、
「自然な分娩の選択」「外国人土地取得」「プラットフォーム事業者の削除措置」など、SNS時代の政策課題を次々と国会の形に変えている。
要するに、参政党は“声なき声”ではなく、“議席という足腰”を政治の舞台に据え始めた。
国会議員メンバー紹介:現場経験とネット発信が交差する「新政界の顔」
参政党の議員たちは、「政治は専門家の舞台」という既成概念とは一線を画します。元教師・予備自衛官・地元民商店主経験者──そんな“異色の履歴書”を背負いながら、国会に進出している人物が中心です。これこそ、現場感覚が政治に反映される理由。
神谷宗幣(参議院・代表)
1977年生まれ、大阪府吹田市出身。吹田市議を2期務めた後、関西大学法学部→早大大学院法務博士を修了。実家スーパーマーケット経営の立て直し、教育者としての転身など、“現場を知る政治家”として独自の政治理念を形成しました。YouTube「CGS」やSNS発信も積極的で、理念と現場の融合型カリスマとして支持を集めています。2025年参院選では14議席獲得を牽引し、党の顔として躍進を続けています。
鈴木敦(衆議院・国会対策委員長)
1988年神奈川県川崎市生まれ。非正規労働・予備自衛官を経て、日本航空の地上職員。その後、議員秘書や政党スタッフとして国政に関与し、衆参の国会対策委員会事務局も歴任。2024年参院選後、参政党から比例南関東で当選し2期目を迎え、現在は党の国会対策委員長として議会戦略をリードする現場派リーダーです。
北野ゆうこ(衆議院・1期目)
元・専業主婦。政治未経験から生活課題を掲げて参政党に参加した“市民派議員”。家庭・教育・福祉を軸に「一般の声を国会に届ける」を体現し、共感層へのアクセス力を持つ存在です。
吉川りな(衆議院・1期目)
保健師・看護師資格を持ち、コロナ期の保健所過密を肌で感じた経験から政治参画。医療現場から課題を訴え続け、政策立案へと繋げている“改革志向の現場派”。
このメンバー構成こそ、参政党の強度の源泉です。職業も年代もバラバラ、だが生活現場とネット発信を両軸に持つ“現実派政治家集団”としての色を鮮明にしています。
“量”と“質”のバランス:地方組織と多様性が参政党の底力
国政議席の“18”という数字は見栄えがいい。しかし、参政党の真の強度は、全国に張り巡らされた地方組織網と現場経験を背負った多様性にこそあります。
2025年現在、地方議員は140人超に及び、北海道から沖縄まで47都道府県全域に広がる289支部(設立中含む)が活動の基盤を支えています。
週刊文春の直撃取材でも、「魚屋、僧侶、ヨガ講師」など職業背景が多彩な地方議員が紹介され、政治に“目覚めた層”のリアルが浮き彫りにされています。([週刊文春])
支部と議員の特徴は以下の通り:
- 地域密着・草の根型:地元の課題を地元で語り、SNS発信から政策提言へ連携
- 職業・世代の多彩さ:農家、医療従事者、教育者、芸術家、主婦、ヨガ講師……まさに生活そのもの
- 都市・地方のバランス:東京20人、愛知11人、大阪9人など都市圏も勢力強化
参政党は国政政党と言うより、むしろ“地域社会から日本を変えるムーブメント”として機能しています。量が信頼される質へ、そして票が政策への共感へ変容しているのです。
他党との比較:混迷時代の中で浮上する「参政党という選択」
2025年参院選後、自民・公明連立は改選50議席中47議席となり、ついに参院で過半数を失った。両院ともに過半数割れが続き、「ねじれ国会」の構図がさらに鮮明になりました。
こうした中で急浮上したのが参政党。比例代表では得票数が約743万票に膨らみ、立憲民主党を抜き、国民民主党に迫る得票率(全国平均約12.5%)を記録。まさに“新しい反自民票の受け皿”としての存在感を示しました。{index=2}
立憲民主とはリベラル都市軸、維新とは改革・大阪軸という明確な違いがあり、参政党は保守寄り・地方と有機に繋がる「ポスト保守」ポジションを確立。自民に失望し、立民を頼れない層を確実に掴んだのです。
さらに注目すべきは、その得票構造の“安定感”。立憲や維新が地域ごとに大きく得票率がぶれる中、参政党は47都道府県全てで一定以上の得票(ばらつきの少なさ)を維持。組織基盤が全国に広がっている実態が示されました。
朝日新聞の分析によると、投票総数が1万票増えるほど参政党の得票も約6300票増加。これは立民や他野党を上回る伸び率で、新たな投票層を掘り起こしている勢いを裏付けています。
要するに、参政党は単なる「票の数」ではなく、“場所も層も横断できる票の連続性”を獲得した新興政党。メディアが撮らえきれない政治の“ズレ”を、数字が鮮烈に示しています。
まとめ|18議席の“地鳴り”をどう受け止めるか?
参政党の18議席は、単なる「新興政党の一過性の躍進」ではありません。これは、既成政党への不信と政治への疲弊感が形になった“生活者のノー”なのです。
2025年参院選では選挙区7議席・比例7議席の計14議席を獲得。選挙前の1〜2議席から約15議席へと躍進し、参院第4党・法案提出権を持つ立ち位置に到達しました。
特筆すべきは、①無党派層や中年男性の支持、②比例得票743万票・全国得票率約12.5%で立憲民主党や国民民主党に迫る勢い、③各都道府県で安定した得票を維持する“全国区の支持構造”──この3点が揺るぎない足腰です。
参政党の衝撃は、「地方」「若年層」「都市圏」「無党派層」などを横断する支持構造を獲得し、従来勢力の枠を超えた浸透力を示したことです。無党派層の4割が参政党へ投票したという朝日・時事調査の結果が、それを物語っています。
もちろん、政党運営の透明性、政策実行力、他党との連携など課題は山積。ナショナリズム的メッセージや陰謀論的表現への批判も根強く、支持層の揺らぎも予想されます。
それでも、「この18議席には熱がある」と言える理由は、票の“量”を超えて“場所も層も横断する”支持構造を作り出したことにあります。
あなたはどう考えますか?
「たかが18議席で政治は変わるのか」と片付けるか。
「むしろ、この18こそが次の波を起こす種火だ」と見るか。
政治は日々の距離感で焦点が変わります。あなたの問いかけこそ、次のステップを生むかもしれません。
よくある質問(FAQ)
参政党の議席は本当に増えているの?
はい。2022年には参議院で1議席のみでしたが、2025年の選挙で合計18議席(参議院15、衆議院3)まで増加しています。特に比例代表での支持が伸びており、安定した基盤を築きつつあります。
他の野党とどう違うの?
参政党は「ポスト保守」とも呼ばれ、リベラル色の強い立憲民主党や、都市部に強い日本維新の会と異なり、地方とのつながりや生活者目線に重きを置いています。また、オーガニック志向や教育政策にも独自色があります。
支持しているのはどんな人?
中高年層や無党派層、地方在住者が多い傾向です。SNSやYouTubeなどを通じた情報発信に反応する層や、既成政党に不信感を抱いている層からの支持も集めています。
参政党の議員は何をしているの?
法案提出、質問主意書の提出、委員会活動などを通じて積極的に国政に関与しています。また、地方議員との連携や市民参加型の政策提案も行っており、「聞く政治」の姿勢が特徴です。
今後もっと増える可能性はある?
可能性はあります。特に地方選挙での候補者擁立が増えており、草の根ネットワークの広がり次第では国政でもさらなる議席獲得が見込まれます。ただし、政党内の統制や政策実現力が今後の課題となるでしょう。
参考・引用情報
- JLuggage – 参政党の国会議員一覧(2025年版)
- テレビ朝日 – 2025年参院選での参政党躍進
- 日刊スポーツ – 自民過半数割れと参政党の台頭
- NoriBlogYY – 参政党メンバーの詳細プロフィール
- 朝日新聞 – 無党派層に広がる参政党の支持
※各リンクは2025年8月6日時点の公開情報に基づいています。内容や数値は今後更新される可能性がありますので、必ず公式情報をご確認ください。
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