こんばんは、快斗です。
「政治は自分に関係ない」――その思い込みは、今年で終わりだ。
僕はこの10年、選挙データとSNSの動線を追い、現場にも足を運び続けてきた。渋谷の夜、街頭で輪が広がるのをこの目で見た。深夜のTikTokライブで、コメント欄が「それ、私の話だ」で埋まる瞬間も画面越しに何度も見届けた。数字と空気の両方を浴びてわかった結論はシンプルだ。
2025年、無関心の壁を真正面から破った政党がある。参政党だ。
テレビを飛び越え、TikTokとYouTubeライブに主戦場を移した。堅い政策論より、本音のライブ配信と双方向の質疑で勝負した。Z世代に刺さったのは政策の羅列じゃない。「問いかける姿勢」と「届く言葉」だ。
「この国は誰のものか?」――これはスローガンじゃない。現場で聞いたとき、空気が一段深くなるのを体感した。問いが開く。若者の目線が上がる。スマホの画面から、参加のスイッチが入る。
僕は断言する。参政党が動かしたのは“支持率”ではなく、Z世代の“自分ごと化”だ。これは偶然のバズではない。設計と運用、データと編集、現場の温度が噛み合った結果だ。
これから、参政党がZ世代の“心のレバー”をどう掴んだのかを、一次取材の手触りと時系列データで解きほぐす。演説の言語設計、ライブ配信の運用設計、コメント動線の設計――三つの設計図を並べて検証する。熱量は事実で、事実はあなたの暮らしで読み解く。僕の仕事はそこまでだ。最後に選ぶのは、あなた自身だ。
2025年、Z世代はなぜ参政党を支持するようになったのか?
「若者は政治に興味がない」──その常識は2025年、完全に崩れ去った。
僕は実際に街頭に立ち、20代の学生やフリーランスと話をしてきた。彼らの口から出るのは、「初めて政党を支持した」という言葉だった。データだけでは測れない熱気が、確かにそこにあった。
共同通信の調査でも、全国支持率は約8.1%。特に若年男性(30代以下)では16.2%。さらに無党派層から流れ込んだ票を含めれば、約12%超が「初めての政党支持」として参政党を選んでいる。これは数字以上に意味が重い。政治を自分ごととして初めて掴んだ層が動いた証だからだ。
僕が取材で出会った新社会人の彼はこう言った。「正直、政治なんて親父世代の話だと思ってた。でも参政党のライブ配信を見て、『俺らの時代の声を拾ってくれる』と初めて感じた」と。これは単なる個人の声ではない。同じような“初めての実感”が、各地で共有されている。
参院選でも、投票率が伸びた自治体ほど参政党が票を伸ばしたという分析がある。つまり、これまで投票所に足を運ばなかった層が動いたということだ。専門家が「新たに政治に目覚めた人々の波」と表現するのも納得できる。
立憲民主党が支持率11%前後を維持するなか、Z世代でそれに迫る支持を獲得している政党は参政党しかない。これは異例という言葉では足りない。時代の断層が、今まさに動いているのだ。
では、なぜそこまで心を掴んだのか?
理由は政策の是非ではない。「あなたの心に刺さる届け方」こそが決定的な差だった。僕自身、現場でその空気を吸って初めて納得した。これはデータのグラフだけでは表現しきれない。肌で感じた“届き方の力”が、Z世代を動かしたのだ。
参政党のSNS戦略:テレビ世代を飛び越えた「可視化と共感」
「政治はつまらない」「難しくて遠い」──そう感じていた若者たちの心に、参政党の動画は確実に突き刺さった。
僕は実際に選挙期間中、深夜のYouTubeライブ配信を何度も視聴した。コメント欄が「そうだよな」「自分の話だ」と一気に埋まっていく瞬間を見たとき、これは単なる“バズ”ではないと直感した。そこには、問いかけを軸にした仕組みとしての政治コミュニケーションが存在していた。
参政党はSNSを単なる拡散ツールとして使っていない。彼らが築いたのは、共感が共振に変わるプラットフォームそのものだった。
2025年の参院選では、YouTube関連動画の再生数が17億回超。そのうち「切り抜き系」だけで約9億回。これは他党を圧倒する規模であり、僕自身も実際に“切り抜き”から本編に飛び、気づけば1時間以上視聴していた。SNSの仕掛けに“引き込まれる力”を体感した瞬間だった。
しかもただ演説するだけでは終わらない。長尺のライブ配信をベースに、視聴者がコメントで参加し、質問にその場で答えていく。まさに「選ぶ時代から、参加する時代へ」を象徴する形だ。僕が参加したある配信では、視聴者の素朴な質問がそのまま議題に採用され、コメント欄全体の温度が一気に上がった。これは既存のテレビ討論にはない臨場感だった。
TikTokやInstagramでは、「このままの暮らしでいいの?」といった感情直結型の問いかけコピーを短尺で展開。僕も現場で聞いた学生が「政策の中身は正直よくわからない。でも“暮らしが変わるかも”と思わせる言葉に引き込まれる」と話していた。
即時のコメント返し、ライブチャットでの双方向性。形式は完全に“ストリーマー政治”だ。政治がコンテンツになり、コンテンツがエンタメとして共鳴する。
断言する。参政党の支持の源泉は、政策よりも「演出」と「参加感」だ。これは冷たいマーケティング理論ではなく、現場で体感した“熱”そのものだ。
政策の中身より“言い方”が刺さる?Z世代の心に響く理由
参政党が掲げる政策をざっと並べると──
- 「消費税ゼロ」
- 「子育て支援の拡充」
- 「オーガニック食の全国展開」
- 「憲法議論の再活性化」
正直、内容だけを見れば他の政党と重なる部分も多い。だが、Z世代が反応しているのは“中身”よりも“言い方”だ。僕自身、街頭でその演説を聞いたとき、論理的な説明よりも心を揺さぶられる瞬間があった。
彼らは問いから入る。
「給料、10年後もこのままでいいんですか?」
「少子化が止まらないままで、あなたは納得できますか?」
初めて耳にしたとき、思わず立ち止まった。これは政策説明ではない。教育系YouTuberが視聴者に語りかけるような、まっすぐなトーンだった。数字や条文ではなく、自分の未来を考えさせる問い。Z世代が引き込まれるのも当然だと肌で感じた。
さらに政策テキストにも工夫がある。官僚的な難解ワードは一切ない。
「食と健康を守る」
「政治を“日常”に戻す」
こうしたシンプルで気持ちに刺さる言葉が並ぶ。僕は取材で学生に「なんで参政党に惹かれたの?」と聞いたとき、「難しい言葉じゃなくて、自分が普段考えてることをそのまま言ってくれる」と答えたのが忘れられない。
最新の党政策一覧では、食品安全、子育て支援、環境保全、国家アイデンティティといったテーマを、「共に作り上げる物語」として提示している。さらにオーガニック食政策では、「地産地消」や「食と健康の安心保証」といった生活に直結するメッセージを強調していた。これを読んだとき、単なる農業政策ではなく、暮らしそのものを守る約束として響いてきた。
だから僕は断言する。参政党の最大の武器は政策そのものではない。それを“自分ごと”に変えてしまう言語の魔術だ。それを目の前で体感したとき、数字以上に「支持が伸びる理由」が腑に落ちた。
離党者が続出する中でも、なぜZ世代の支持は崩れないのか?
2023年以降、参政党では地方議員や支部メンバーから離党者が相次いでいる。理由として挙げられるのは「独裁的な運営」「党内議論の封じ込め」「公約と現実のギャップ」──普通に考えれば、政党の信頼を揺るがすスキャンダルの連続だ。
だが不思議なことに、Z世代の支持率はほとんど揺らいでいない。むしろ交流の場では「離党=内部告発」「組織の成長痛」と前向きに捉える声すら聞こえてくる。僕は実際に若者たちの集まりに参加し、「離党ってリアルで面白い。むしろ健全じゃない?」と笑いながら話す大学生に出会った。その言葉に、既存の政治観では測れない新しい視点を感じた。
なぜなのか? 答えは明確だ。Z世代が求めているのは“完成された政治”ではなく、“変化を恐れない政治”だからだ。
2025年の参院選で参政党が14議席を獲得したとき、支援層の中心は若年層だった。選挙データを見ても「若年層ほど支持を伸ばす」傾向が顕著で、離党騒動があってもその勢いは止まらなかった。
離党した議員の証言では「幹部の一方的決定」「地方の声の排除」が理由として挙げられている。それを聞いたとき、僕は正直「組織としては危うい」と思った。しかし、Z世代は違う視点で解釈していた。「まだ未完成だからこそ、自分たちが関われる」「変わる余白がある」──そうしたポジティブな受け止め方だ。
もし政党が完全に構造化され、綻びを覆い隠していたら、若者は息苦しさを覚えて離れていただろう。だが参政党はむしろ“未完成さ”を武器にしている。自由さ、不確実性、改善余地──これらはZ世代の「伸びしろに賭けたい心理」と重なるのだ。
だからこそ、炎上や分裂でさえも彼らにとってはネガティブな出来事ではない。「政治が進行形のドラマになっている」という実感があるからだ。Z世代にとって参政党は、完成品を消費する対象ではなく、自分たちが参加しながら形を変えていける“余白”そのものなのだ。
未来シナリオ:Z世代が主権を握る時、参政党はどう変わる?
Z世代を巻き込んで急成長した参政党──だが、この勢いはどこまで続くのか。僕が現場で見てきた空気とデータを重ねても、未来はひとつに定まらない。ここでは、あえて3つのシナリオを描き出してみたい。
① Z世代主導で政策刷新へ:参政党2.0
Z世代が党の中枢に入り込み、自らの言葉で政策を再定義する未来。ジェンダー平等、気候変動、地方創生──既存政党がテンプレ的に扱ってきたテーマを、彼らはまったく違う切り口で描き直すはずだ。僕がインタビューした若い支持者は「政策文書なんて読んでない。でもライブ配信で“未来の話”を一緒にできるのが楽しい」と語っていた。その熱量が政策に乗れば、スピードも解像度も段違いになる。
② 組織化と保守化:旧来型政党への収束
一方で、人気と資金が増えるほど、党内に安定志向が芽生える可能性もある。統一会派や連携、官僚的な体制へと収束し、やがては“自由度のない秩序”に飲み込まれる未来だ。もし既存政党と溶け合い始めれば、Z世代が感じていた「新しさ」は跡形もなく消え去る。僕自身、過去の新党が同じ道を辿っていく姿をいくつも目撃してきた。繰り返す危うさを無視できない。
③ プラットフォーム型へ進化:「問いのプラットフォーム」構想
もうひとつの可能性は、政権獲得をゴールにするのではなく、市民の声を集める「問いのプラットフォーム」へ進化する道だ。僕が参加した地方イベントでは、参加者がその場で意見を出し合い、それが党の次回配信で取り上げられていた。こうした草の根の双方向性が拡大すれば、党そのものが公共圏として機能する場になり得る。政治教育と実践が結びつくハイブリッド型の進化だ。
どの道を進むのか? それは党首や幹部の意思決定だけではない。あなた自身の関与と選択にかかっている。
結論をはっきり言おう。Z世代が求めてきたのは、“正確な政策”でも“大げさなスローガン”でもない。
「自分ごととして語りかけられる言葉」だ。
参政党はその変化を誰よりも早く察知し、SNSと動画という武器で実践した。生活の断片を切り取り、問いかけのテンポで共感を生み、政治を日常に引き戻した。その結果が、議席を一桁から二桁へ伸ばした躍進につながった。
分析によれば、若年層に響く話法は特徴的だ。
「説明不足ですら問いかけと見なされる構造」があり、特に10〜20代は「完璧な論理」より「熱量ある言葉」に心を動かされる。僕が肌で感じた現場の温度も、まさにこのデータと一致していた。
だからこそ確かなのは、Z世代が政治を“選ぶ主体”として動き始めたという事実だ。
あなたはこの動きを「新しいムーブメント」と見るか?
それとも「一過性のバズ」として切り捨てるか?
答えは、あなたの中にある。
- Q. 参政党のZ世代支持率は?
→ 2025年現在、20〜30代男性の支持率は16%に達しています(共同通信調査)。僕も現場で学生に「初めて政党を支持した」と語る声を直接聞きました。 - Q. なぜ若者に人気なの?
→ SNS・動画・問いかけ型の発信が共感を呼んでいるからです。実際、僕が参加したライブ配信でも「それ、まさに自分のことだ」とコメント欄が一斉に盛り上がる瞬間を目撃しました。 - Q. 離党者が多いのに支持が続いてる理由は?
→ Z世代は不安定さをマイナスではなく“リアルさ”として受け止めます。ある大学生は「未完成だからこそ面白い」と笑いながら話してくれました。 - Q. 政策内容は何が評価されてる?
→ 「消費税撤廃」「オーガニック食」「教育改革」など、暮らしに直結する政策です。特にオーガニック食について「食と健康を守るって言葉が心に刺さった」と語った若者の声を取材で聞きました。
※本記事の内容は2025年8月時点の公的資料・調査データ・報道記事、そして筆者が現場で取材した声に基づいています。
コメント