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副業は何から始める?初心者が最初にやることを順番に解説

副業経験者500人の調査結果を確認しながら最初の仕事を選ぶ会社員 副業

副業は、気軽に試せる仕事から始め、採算と成長性を確かめて次へ進むのが現実的です。

R&Gの副業経験者500人調査では、98.0%が始める際の気軽さを重視し、実際に気軽だった副業の1位はアンケート回答でした。ただし、始めやすさと収益性は別の指標です。

R&Gの副業経験者500人調査とは?

株式会社R&Gが実施した「気軽に始められる副業に関する意識調査」は、副業経験者が何を始めやすいと感じたのかを調べたものです。

調査は2025年12月12日から20日に行われ、結果は2026年2月12日に公表されました。調査時期と公表時期が異なる点には注意が必要です。

調査概要は次のとおりです。

  • 調査対象:副業をしたことがある人
  • 調査期間:2025年12月12日~20日
  • 調査機関:株式会社R&Gによる自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:500人
  • 性別:女性354人、男性146人
  • 年代:20代26.8%、30代34.6%、40代23.2%、50代以上15.4%

年代別の実人数に換算すると、20代134人、30代173人、40代116人、50代以上77人です。30代が最も多く、20代から40代までで全体の84.6%を占めています。

調査では「副業を始めるうえで、気軽さを重視するか」と質問しています。その結果、「とても重視する」が71.4%、「まあ重視する」が26.6%で、合計98.0%でした。

500人を母数として換算すると、「とても重視する」が357人、「まあ重視する」が133人で、合わせて490人です。残る10人、2.0%が気軽さを重視しない側の回答となります。

98.0%はアンケート回答という副業を推奨した人の割合ではありません。あくまで、副業を始める際に「気軽さ」という条件を重視すると答えた人の割合です。

また、調査対象は副業未経験者を含む一般の会社員ではなく、すでに何らかの副業を経験した人です。インターネット上の任意回答であり、女性が70.8%を占めるため、日本の会社員全体の意識をそのまま表す調査とはいえません。

それでも、副業経験者の大部分が開始時の負担を意識していたことは重要です。副業の入口では、収入の大きさだけでなく、時間、初期費用、必要な道具、習得するスキルが選択を左右していると読み取れます。

なお、調査の一次資料には、ランキング設問が単一回答か複数回答かについて明確な記載がありません。割合から実人数を示す場合は、500人を母数にした換算値として扱うのが適切です。


気軽に始められる副業ランキングの結果は?

「実際に経験した気軽に始められる副業」の1位はアンケート回答でした。上位には、自宅やスキマ時間で取り組みやすく、大きな初期費用を必要としない仕事が並んでいます。

公表された上位5項目を、500人を母数とする換算人数とともに整理すると次のとおりです。

順位副業回答割合500人を基にした換算人数
1位アンケート回答30.6%153人
2位ライティング9.8%49人
3位データ入力9.6%48人
同率4位ポイ活7.8%39人
同率4位クラウドソーシングの副業7.8%39人

続いて6位にスキマバイト、7位に動画投稿が入りました。一次資料ではこの2項目の割合が本文中に示されていないため、実人数を推測することはできません。

1位のアンケート回答は153人相当で、2位のライティング49人相当の約3.1倍です。この差は、仕事を受注して成果物を納める方法より、登録後に用意された質問へ回答する方法のほうが「気軽」と認識されやすいことを示しています。

アンケート回答を挙げた人からは、特別な資格や初期費用を必要としないこと、スマートフォンやパソコンで完結すること、待ち時間や就寝前にも取り組めることなどが理由として示されました。

一方、回答者からは、使った時間に対して得られる金額が少ないという趣旨の意見も出ています。R&Gの一次資料でも、一般的なアンケート回答は1件当たりの報酬が小さく、まとまった収入を目的とする仕事とは性質が異なると説明されています。

2位のライティングでは、パソコンやスマートフォンがあれば応募でき、特別な道具をそろえる負担が小さい点が評価されました。記事、商品説明文、体験談など、案件の種類が多いことも特徴です。

ただし、初心者向け案件と専門知識を求める案件では、仕事内容も報酬条件も異なります。書く作業を始めやすいことと、継続的に受注できることは分けて考える必要があります。

3位のデータ入力では、パソコンと通信環境があれば取り組みやすいこと、マニュアルや入力用の書式が用意される場合があること、在宅で進めやすいことが理由に挙げられました。

その反面、作業量に応じて報酬が決まる案件では、正確さに加えて処理速度も採算に影響します。名称が同じ「データ入力」でも、単純な転記から情報収集を伴う業務まで内容に幅があるため、応募前の確認が欠かせません。

同率4位のポイ活は、スマートフォンで始められ、特別な技能を求められにくい点が支持されました。ただし、買い物を条件とする還元では、ポイントを得るために不要な支出を増やすと家計全体ではマイナスになる可能性があります。

同じく4位のクラウドソーシングは、特定の仕事内容ではなく、インターネット上で仕事を発注・受注する仕組みです。アンケート回答、データ入力、ライティング、デザインなどをまとめて探せるため、自分にできる仕事を比較しやすい点が評価されたと考えられます。

ここでは、アンケート回答やデータ入力という「仕事」と、クラウドソーシングという「受注経路」が同じランキングに含まれています。そのため、厳密な職種比較というより、回答者が気軽だと感じた副業の方法を幅広く集計したランキングとして読む必要があります。


なぜ98.0%が副業の「気軽さ」を重視した?

回答者が気軽さを重視した主な理由は、時間、初期費用、必要なスキル、精神的な負担の四つに整理できます。

本業を持つ人は、平日の勤務に加えて、通勤、家事、育児、介護などの時間を確保しなければなりません。副業のためにまとまった学習時間や固定の勤務時間を設けることが難しい人ほど、短時間で中断しやすい仕事を選びやすくなります。

調査では、小さな子どもがいて副業に時間をかけられないという30代女性や、本業に集中するため副業では強いストレスや責任を負いたくないという40代女性の意見が紹介されました。

50代以上の男性からも、本業が忙しく、事前準備や学習に多くの時間を割きにくいため、負担の少ない副業で継続できるか確かめたいという趣旨の回答が寄せられています。

初期費用が少ないことも重要です。副業が自分に合わなかった場合、高額な機材や教材を購入していると撤退しにくくなります。手元のスマートフォンやパソコンで試せる仕事なら、失敗したときの金銭的な負担を抑えられます。

一方、気軽さを重視しない2.0%の回答にも注目する必要があります。こちらでは、手軽な仕事は報酬単価が低くなりやすい、副業を将来の本業にしたい、ビジネスとして真剣に取り組みたいといった理由が示されました。

つまり、この調査は単純に「簡単な副業がよい」と結論づけているわけではありません。始める段階では負担の小ささが支持される一方、収入や独立を重視する人は気軽さを優先しないという対比も表れています。

調査結果を考察した株式会社エムフロのクラウドソーシングサービス「クラウディア」事業部長、渡邉潤氏は、まず手軽な方法を試したうえで、より多くの報酬やスキルの活用を求めるなら段階的に挑戦するという方向性を示しています。

この考察は、ランキングの読み方を補うものです。最初に選んだ副業を続けることだけが正解ではなく、目的に応じて仕事の種類や難易度を変える選択肢があります。


副業は何から始めるべき?

R&Gの調査結果から考えると、初心者は「最も人気の仕事」をそのまま選ぶのではなく、始める負担と、続けた後に残るものを比較する必要があります。

アンケート回答やポイ活は、登録や報酬受け取りの仕組みを確認し、生活の中に副業時間を設けられるか試す用途に向いています。ただし、仕事を重ねることで専門性や公開可能な制作実績が蓄積されるとは限りません。

ライティングやデータ入力は、募集を探し、条件を確認し、期限までに納品するという業務の流れを経験できます。一方で、修正対応や品質管理が必要になり、アンケート回答より負担が増える場合があります。

スキマバイトは、勤務時間と仕事内容が比較的明確な求人を選びやすい反面、勤務場所までの移動や立ち仕事などの負担があります。動画投稿は自宅で始められますが、制作した動画が収益につながる時期や金額は保証されません。

選ぶ際は、次の順番で条件を確認すると整理しやすくなります。

1. 副業の目的を決める
家計の補助、空き時間の活用、転職に使える実績づくり、将来の独立など、優先する目的を一つ決めます。

2. 使える時間の上限を決める
睡眠や本業を削る前提にせず、週に何時間までなら継続できるかを設定します。

3. 初期費用と契約条件を確認する
報酬を受け取る前に高額な教材やサポート契約を求める募集は避け、仕事内容、報酬、支払日、手数料、納期を確認します。

4. 小規模な仕事を一件試す
複数のサービスへ一度に登録するのではなく、条件が理解できる仕事を一件だけ完了させます。

5. 手取りと残った経験を記録する
報酬だけでなく、応募、連絡、作業、修正、移動に使った時間と、手数料や交通費などの支出を記録します。

特に重要なのは、「気軽だったか」だけで評価を終えないことです。受取額から経費を差し引き、総作業時間で割れば、実質的な時間当たりの手取りを確認できます。

そのうえで、次の案件に使える作品、評価、業務手順、専門知識が残ったかも確認します。金額が小さくても取引の流れを安全に学べたなら、最初の一件として意味がある場合があります。

反対に、簡単に始められても、想定以上に時間を使い、経験も残らない場合は継続方法を見直す必要があります。これが、入口の副業と成長につなげる副業を分ける考え方です。


副業開始前に確認したい税金・契約の注意点

会社員が副業を始める前には、勤務先の就業規則と届出制度を確認します。副業を認めている会社でも、事前申請を求めていたり、競合企業での仕事を制限していたりする場合があります。

本業で身につけた一般的な知識や技能を利用することと、勤務先の顧客情報、未公開資料、営業秘密を持ち出すことは別です。副業で生成AIなどの外部サービスを使う場合も、勤務先や依頼主の秘密情報を入力してよいとは限りません。

業務委託の仕事では、開始前に次の条件を保存可能な文面で確認することが大切です。

  • 具体的な作業内容と納品物
  • 報酬額、支払日、支払方法
  • システム利用料や振込手数料
  • 納期と修正回数
  • 納品物の著作権と利用範囲
  • 契約を終了できる条件
  • 個人情報と秘密情報の取扱い

副業の収入と経費は、最初の入金から記録します。入金履歴だけでなく、手数料、送料、交通費、業務に直接必要な支出、契約内容、請求書、領収書なども保存しておきます。

会社員の副業について「20万円以下なら申告しなくてよい」と一律に考えるのは適切ではありません。

国税庁が示す給与所得者の取扱いでは、年末調整済みの給与を一か所から受け、給与収入が2,000万円以下などの条件を満たす人は、給与所得と退職所得以外の所得金額が20万円以下なら、原則として所得税の確定申告が不要になる場合があります。

ただし、この20万円は一般に売上額ではなく、収入から必要経費を差し引いた所得で判定します。副業が給与として支払われる場合や、医療費控除などのために確定申告をする場合は取扱いが異なることがあります。

所得税の確定申告が不要でも、住民税の申告が必要になる場合があります。税制や申告方法は変更される可能性があるため、実際の手続きでは国税庁、居住する自治体、税務署または税理士へ最新情報を確認してください。


R&G調査から考える副業選びと今後の見通し

R&G調査の最大のポイントは、どの副業が最も稼げるかではなく、副業経験者が最初の障壁をどこに感じているかを示したことです。

98.0%が気軽さを重視した背景には、本業以外の時間、体力、資金が限られているという事情があります。副業を始める人は、必ずしも余裕のある時間を使っているわけではありません。

筆者としては、アンケート回答が30.6%で突出した結果を「初心者に最適な副業が決まった」と解釈するのは適切ではないと考えます。このランキングが測っているのは始めやすさであり、収入額、満足度、継続率、技能の向上を比較したものではないためです。

一方で、低単価になりやすいという懸念は、調査実施者だけの推測ではありません。アンケート回答を選んだ人から時間に対する金額の少なさが指摘され、気軽さを重視しない人からも非効率さや採算への不満が示されています。

このため、「気軽さを優先すると必ず収入が伸びない」と断定することはできませんが、開始の負担が小さい仕事ほど時間当たりの採算を別途確認する必要があるといえます。

注目したいのは、始めやすさを一つの尺度で考えないことです。アンケート回答は契約や納品の負担が小さく、ライティングやデータ入力は在宅で取り組みやすく、スキマバイトは働く日時を選びやすいという、それぞれ異なる気軽さがあります。

つまり、副業選びでは「簡単かどうか」ではなく、初期費用、場所、時間、責任、学習量のうち、どの負担を減らしたいのかを明確にする必要があります。ここを整理すると、ランキング上位の仕事が自分にも合うとは限らない理由が見えてきます。

今後は、副業を探す手段が増え、応募や登録までの時間はさらに短くなると考えられます。ただし、始める操作が簡単になっても、契約条件、情報管理、税金、採算を確認する責任までなくなるわけではありません。

副業の入口が手軽になるほど、「登録できたか」より「安全に取引を完了できたか」、「表示された報酬はいくらか」より「時間と経費を差し引いて何が残ったか」が重要になります。

R&G調査を実用的に生かすなら、最初は気軽さを重視し、一件完了した後は採算性と成長性で評価する二段階の選び方が有効です。すべての人が高単価案件や独立を目指す必要はありませんが、目的と実際の結果が合っているかは定期的に確認する必要があります。


まとめ

株式会社R&Gが副業経験者500人を対象に実施した「気軽に始められる副業に関する意識調査」では、490人に相当する98.0%が、副業を始める際に気軽さを重視していました。

気軽に始められた副業の1位はアンケート回答で30.6%、153人相当です。2位はライティング9.8%、3位はデータ入力9.6%、同率4位はポイ活とクラウドソーシングの副業で、それぞれ7.8%でした。

ただし、この結果は副業経験者による任意回答であり、収益性や満足度のランキングではありません。一次資料にはランキング設問が単一回答か複数回答かの明記もないため、数字の範囲を理解して読む必要があります。

副業初心者は、勤務先の規則を確認し、目的と使える時間を決めたうえで、初期費用と契約条件が明確な仕事を一件試すのが基本です。

始めやすさだけで判断せず、作業時間、経費、手取り、残った技能や実績を記録すれば、同じ仕事を続けるか、より専門性のある仕事へ進むかを判断しやすくなります。


よくある質問

副業は何から始めればよいですか?

勤務先の就業規則を確認し、副業の目的と使える時間を決めたうえで、初期費用が小さく条件の明確な仕事を一件試します。完了後は手取りと総作業時間を記録してください。

R&G調査で最も多かった副業は何ですか?

「実際に経験した気軽に始められる副業」の1位はアンケート回答で、割合は30.6%、500人中153人相当です。稼げる副業や満足度の順位ではありません。

気軽に始められる副業なら安全ですか?

気軽に始められることと、安全性は別です。仕事内容、報酬、手数料、支払日を確認し、高額な教材購入や先払いを求める募集には慎重に対応する必要があります。

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